STORY OF RUBY

東洋で「太陽の石」と呼ばれたルビー

ラテン語の「rubeus(赤)」に由来するルビーは、その燃えるような真紅の色がゆえに神秘的な魅力を持ちます。
愛と情熱の象徴として中世ヨーロッパで婚約指輪に用いられたほか、古来様々な国で貴重な石とされてきました。
古代ギリシャ・ローマでは軍神マルスが宿る護身の宝石とされました。
戦場の兵士たちは戦いの中、病気・呪い・悪運などからも守ってくれると信じて身に着けたといいます。

エジプトでは美・愛・体調を守る幸運の石と崇められ、すべての宝石の中で最も強く身を守ると考えられていました。
このようにあらゆる危機や災難から救われることから、富・権力・名誉をもたらす宝石として、古代の権力者や中世王侯貴族たちからもこよなく愛されたのです。
勝利と生命力の源、魔除けと招福...。
歴史がルビーの普遍的なパワーを物語っています。

QUALITY RUBY

「赤」の強さと根源

ルビー(鉱物名コランダム)は酸化アルミニウムを主成分とする鉱物で、ダイヤモンドに次ぐ硬度を持ちます。
結晶構造の中で微量のクロム(1%程度)がアルミニウムと置き換わっていることによって赤い色を発します。

時と自然がつむぎだす美しさ

ルビーの美しさは(1)色(純色であるかどうか)(2)透明度(3)輝きなどが基準となります。
自然界で生成された鉱物結晶体であるルビーの内包物(インクルージョン)は天然の証であり、美しさを損なわない限り「個性」としてとらえられます。
特にインクルージョンは母岩の影響を受けるため、ルビーの原産地・処理の有無などを判定する際の手がかりのひとつになります。

〈ルビーの処理について〉

非加熱
地中で生成されたままのカラー・個性をたたえる非加熱ルビーは「天然の中の天然」として価値が最も高く、宝石ルビー全体の1%にも満たないといわれています。
加熱処理

ルビーに高熱を加えることにより、色を変化させて本来持っている美しさを引き出す処理。 自然界でも起こり得る状態を人工的に起こす手法で、色も日常的な環境では安定しています。
一般的なルビーはほとんどのものが加熱処理されています。
N.eでは、深いカラーと透明度に優れる、希少な非加熱ルビー及び加熱処理ルビーをセレクトしています。

写真左:大理石の中で育まれたモゴック産ルビー
右:紫外線のもとで強い蛍光性を発する

ORIGIN OF RUBY

ミャンマーの「奇跡」

ルビーは東南アジアやアフリカなどの産地に限られ、ダイヤモンドに比べ極めて年間採掘量が少ない宝石です。
ルビーの赤い色の元であるクロム自体が希少で、地殻では鉄の1/500程度しか存在せず、コランダムにクロムが適量含まれること自体が奇跡と言えます。
海底に沈殿してできた堆積岩はユーラシア大陸とインド亜大陸に挟まれて、今のミャンマーに大理石(接触変成岩)を生み出しました。
この大理石の中で育まれたミャンマーのルビーは特に美しい色を持ち、非加熱ルビーとして扱われる原石が他の産地より多く産出します。
非加熱ルビーは全宝石ルビーの約1%しか産出されないといわれ、ミャンマー産非加熱ルビーはまさに「奇跡」の石と言えます。

〈ミャンマールビーの産地〉

MOGOK(モゴック)

モゴックはヤンゴンから約650km北に位置し、鉱区は海抜2,347mの山岳地帯。
この地域は800年以上前から高品質ルビーの原産地として評価されてきました。
モゴックで採掘されるルビーは、鉄分を殆ど含まない大理石を母岩とするため黒ずみがなく透明度の高い美しさが備わっています。
紫外線を吸収してしまう鉄分含有率の低さは、太陽光のもとでの鮮やかな赤いきらめきとクロムによる強い蛍光性をもたらします。
N.eでは、まさに「太陽の宝石」ともいうべきモゴック産の非加熱ルビーを使用しています。

MONG-HSU (モン・シュー)

ミャンマー北東部にあるモン・シューは、加熱処理技術が発展した約30年前より知られるようになりました。
この鉱区で産出されるルビーはモゴック産に比べチタンの含有率が高く、原石は一般的に青い色帯と内包物がある場合が多いためそのほとんどが加熱処理され色調と透明度を改善しています。
N.eで使用する加熱ルビーは、みずみずしい艶と深い赤をたたえる高品質のモン・シュー産を中心にセレクトしています。

HISTORY OF MYANMAR RUBY

ミャンマールビーの歴史

高品質のルビー産地として最も有名な国、ミャンマー。
古代ビルマでも、ルビーは戦士たちの護符として身に着けられました。
18世紀から19世紀前半まではビルマ王朝が直轄地として鉱山を運営し、当時の王族たちに貴重なルビーの数々が献上されました。
その後イギリスによる植民地支配が始まった19世紀末から20世紀初頭にかけて、ロンドン市場には大量のミャンマー産ルビーがもたらされ、その美しい色は「ピジョン・ブラッド」と称されました。
現在に至るまで、最高品質のミャンマー産「ピジョンブラッド」ルビーはオークションで高額落札されています。
研磨・加工技術の発達したタイやスリランカなど宝石一大マーケットで取引されるルビーのほとんどはミャンマー産といわれていますが「ミャンマー産」を謳うトレーサビリティーの確かなルビーは世界でもごくわずかです。

①ミャンマー モメイク地方を統治したサオ・キン・パの子孫、サオ・キン・マウン。
英国で「王」のためのものとされるガウンの着用を許される。
(1930年頃)
②1888年頃のモゴック
③1887年にゴードン氏によって描かれたモゴック鉱山
地区の地図
④ Paya Taga U Hmat (1841-1916) 「ルビーキング」。
「素晴らしい縁起に囲まれた尊敬される人物」という意味のKSM(Kyet-thayey-Shwe-salweya Min)を右手に持つ。
頭に巻いた布と毛皮の付いたガウンは、当時の上流階級が着用する典型的な装束で彼の地位の高さとその富を示唆するもの。(1890年頃)

鉱山省部局MGE(Myanmar Gem Enterprise)により
「ミャンマーエシカルルビープロジェクト」が公認されたことを記す感謝状

MYANMAR ETHICAL RUBY

ルビーを身に着ける社会的意義

これまでの不安定な国情により、ルビーの処理やカット技術への投資が行われなかったミャンマー。
現在、採掘されるルビーのほとんどは技術の発達したタイなどに流れてしまいミャンマーは原材料供給国にとどまってしまっています。
N.eは、モゴック鉱山の所有権・採掘権を持つミャンマー現地法人と提携し、ルビーの比類ない美しさを最大限高める技術力や体制をミャンマー国内に整えました。
ミャンマーでセレクトしたルビーは他国を経由せず日本に入荷し製品化されています。
さらに、このルビーの売上の一部がミャンマーへ寄付され、自然環境保護に活用される仕組みも実現しました。

「Myanmar ethical ruby」プロジェクトとして、ミャンマー政府鉱山省が公式にその意義を承認する、N.eのルビー。
偉大なる自然が生み出すパワーに感謝し、ミャンマー産というルーツの確かな美しいルビーを身に着けることがミャンマーの未来の発展や自立貢献につながるように...私たちの想いがひとつひとつのジュエリーにこめられています。

ミャンマーエシカルルビーを使ったすべての商品に、 ギャランティーカードをお付けします。
PAGE TOP